株主優待のクロス取引に初めて挑戦してみました。 その準備から取得までの体験を時系列で公開。 同じくこれから優待クロス取引に挑戦する初心者の人達へ足跡を残します。

2019年3月。 優待クロス取引に挑戦することに決める。

初めての株主優待クロス取引 流れ

初めてのクロス取引流れ
  1. 準備1)欲しい優待株の権利日、権利落ち日を確認。
  2. 準備2)その月の優待欲しいものリストを作成。
  3. 準備3)どの証券会社で欲しい優待株を取引するのかを決める。
  4. 実践1)各証券会社で欲しい優待の在庫を確認。
  5. 実践2)配当権利落日までに「一般信用売り」注文を入れる。
  6. 実践3)続けて「現物買い」注文を入れる。
  7. 実践4)翌日注文結果を確認。
  8. 実践5)権利付き最終日15:30以降に現渡注文。
  9. 実践6)権利落ち日に確認

まずは下準備! 一度準備をしっかり行っておけば、次からは同じことの繰り返し。 しっかりと事前に準備しておきましょう! 以下準備方法を記します。

株主優待クロス取引を行うための準備

準備1 権利日、権利落ち日を確認

いつまでに株を取得して、売却しなければならないのか?

スケジュールを確認。 そのスケジュールに合わせて準備と実践を行う。

今回、3月度の権利日はそれぞれこんな次のようになります。

3月26日 権利付き最終日

3月27日 権利落ち日

ここで大事なのはこの2つの日(権利付き最終日権利落ち日)この2つをしっかりと確認。(なお、全ての銘柄がこの日とは限らない。 月末が権利確定日となる銘柄のみこの日が権利付き最終日、権利落ち日となる)

準備2 その月の優待欲しいものリストを作成

3月15日~ 優待欲しいものリストを作成開始!

その月(今回は3月度)に取れる株主優待で、自分の欲しいものを探してリストを作りはじめました。

一覧リストにすることで優待の内容、だいたいの必要資金、権利付き最終日などが一目で解るので便利。

今回JGが欲しい優待、狙う優待をリスト化しました。こんな感じ。

証券コード
銘柄名
(権利付き最終日)
優待内容現在の株価
必要資金
合計約326万
8601
大和証券グループ本社
(26日)
ダイワのポイントプログラムの交換ポイント
1,000株以上2,000ポイント ← これ
3,000株以上4,000ポイント
5,000株以上5,000ポイント
10,000株以上10,000ポイント
577.9
約58万
6412
平和
(26日)
株主優待割引券(3,500円)
400株以上8枚
2,254
約90万
7616
コロワイド
(26日)
株主優待ポイント20,000ポイント
500株以上
2,409
約120万
7942
JSP
(26日)
クオカード
100株以上3,000円相当
2,499
約25万
7192
日本モーゲージサービス
(26日)
クオカード
100株以上3,000円相当
1,282
約13万
3254
プレサンスコーポレーション
(26日)
VJAギフトカード
100株以上2,000円相当
400株以上5,000円相当
1,390
約14万
約28万
8772
アサックス
(26日)
クオカード
100株以上2,000円相当
554
約5.6万

1番のターゲットは大和証券グループの優待。 2番目に平和を狙っている。

あとはクオカードとギフトカード。 金券類は取れたらいいなってくらいでリストに載せてみた。

なるほど。 権利付き最終日は全て3月の26日。 必要資金は全部で300万円以上かかるのか。 こんなには出せないなー。

だがリストはこれでいい。 全てとれるわけでもないのでとにかく候補、望みを書きだすことが重要。

リスト化することで自分の望みやコストを明確化していく。

次にやることは

準備3 クロス取引できる証券会社の優先順位を決める

優待クロス取引ができる証券会社で、かつ自分が口座をもっている証券会社をピックアップ

使える証券会社の優先順位を確認するためリストにしていきます。

≪必須≫ 優待クロス取引を行うには、各証券会社で「信用取引口座」を別途開設しておく必要がある。

開設までに2、3日かかるので全ての証券会社であらかじめ開設しておくと良い。

≪必須≫ クロス取引する証券会社に必要資金を入れて用意しておく。

クロスを狙う取引時間は19:00~20:00の1時間が勝負時間

即時入金などで資金を移動することもできるがその時間もおしい。

取引時にあわてないためにも証券会社を並べて申し込む優先順位を決めておきたい。

優先順位証券会社名手数料・コスト銘柄数・売立可能数量
1GMOクリック証券タダになる方法を採用普通
2カブドットコム証券10万~50万の銘柄ならここが得とても多い
3SBI証券10万円以下の銘柄ならここが得多い
4楽天証券安い多い
5松井証券普通少ない

優先順位を決めるのに大事なことは手数料の安さ(コストを抑えること)と欲しい優待がクロス出来る事

両方を兼ね備えた証券会社を上から狙って行くためにリスト化。 別にリストにしなくても頭の中で優先順位が分かればそれで良し。 今回は解りやすいようにリストにしてみました。

松井証券をリストに加えたが、信用取引口座を開設するのを忘れていたため今回は利用しない。

そして、狙う優待リストと証券会社リストを合体!

GMOカブコムSBI楽天松井
8601
大和証券グループ本社
3/25(月)注文
3/26(火)約定
6412
平和
3/22(金)注文
3/25(月)約定
7616
コロワイド
7942
JSP
7192
日本モーゲージサービス
3254
プレサンスコーポレーション
8772
アサックス

これで下準備は完了。 このリストを使って後はそれぞれの証券会社で取引可能か調べて可能ならリストに書き込んでいく。

そして優先順位の高い所(手数料安い所)で取引すればオッケー。

(結局リストには今回取得した平和と大和証券グループ本社を書き込み最終的に2銘柄を取得しました。)

実践 優待クロス取引

準備が出来たら実際にクロス取引を開始していきます。

ここで、いつ取得するのかが重要になってきます。

いつまでに取得すればいいのかは分かりました。 3月26日の権利付き最終日まで。

では、いつから取得できるのかですが一般信用売りを行う場合、権利落ち日を含めて15営業日前から新規建て可能

ということなので、3月12日から3月26日までに取得すればいいことになります。

しかし、あまり早くに株を取得するとコストが多くかかってしまいます。

ちなみに優待クロスでかかるコストは以下のようなものがあります。

  • 現物買いの手数料
  • 信用取引の手数料
  • 一般信用売建の貸株料

この中の一般信用売立の貸株料は借りている日数分(新規建受渡日から返済受渡日)必要になります。

早く取得すればするほどコストがかかってきます。

このコストを下げるには権利最終日ギリギリが一番なのですが、そうすると今度は売りの在庫がなくなってしまいます。

ここが、クロス取引の駆け引きの場所であり唯一難しい所でもあります。

優待クロス取引は早く取得するとコストが多くかかる。 ギリギリを狙うと在庫が無くなってしまう。

今回はその辺りを考慮しながら以下のように在庫を確認して注文を入れにいきました。

実践1 各証券会社で一般信用売りの在庫を確認

3月22日 19:00~

優待クロス取引は現物の買いと信用(一般信用)の売りをクロスする取引。 そのためには一般信用の売りを確保しなければなりません。

各、証券会社に売りの在庫があるか確かめに行きます。

在庫は19:00以降に各証券会社の検索ページを開いて調べることができます。

GMOクリック証券 クロス取引検索ページ

株式タブをクリック → 一般売をクリック → 優待ありをチェック、優待権利確定月をチェック → 検索

gmoクロス取引検索

カブドットコム証券 クロス取引検索ページ

お取引タブをクリック → 信用をクリック → 新規建玉をクリック → 一般信用(長期・売短)売建可能銘柄一覧

カブドットコムクロス取引検索

SBI証券 クロス取引検索ページ

国内株式タブをクリック → ページ中央にある「一般信用売り銘柄一覧」をクリック

SBIクロス取引検索

SBIクロス取引検索2

楽天証券 クロス取引検索ページ

国内株式タブをクリック → 信用取引情報をクリック → 一般信用売立銘柄をクリック

楽天クロス取引検索

実践2 配当権利落日までに「一般信用売り」注文を入れる。

上記で各証券会社を検索した結果、優先順位の高いGMOクリック証券で狙っていた平和の在庫があったので注文を入れることに。

ここから先は詳しく別ページで詳しく紹介します。 GMOクリック証券で株主優待クロス取引(一般信用)のやり方シンプル解説